AIルックブックを作ったあと、1枚ずつ拡大しながら、ロゴのスペルは合っているか、パンツやコートの丈は合っているか、確認していませんか?
10枚ならまだしも、100枚となると本当に目が疲れてしまいますよね。
そこでStyleRoom(スタイルルーム)では、この検品をAIに任せてみました。
結論から言うと、想像以上にしっかり厳しくチェックしてくれます!
- 何を生成したAIルックブック画像が元の服・モデル・背景と一致しているかを、AIエージェントのClaudeが検品するテストです。
- どのようにまず全体をざっと見て、気になる部分だけを元の解像度で拡大し、元の服の写真と並べて比較します。
- 結果背景合成5枚、キャラクターシート4セット、ルック2つを任せたところ、ロゴの文字からパンツの丈、帽子の色、宙に浮いた足まで指摘しました。
- 今後大量制作向けのエンタープライズのフローに、自動検品として組み込む準備を進めています。
01 · CheckAIルックブック画像の検品、人はこんなところを見ていました
これまでは、元の服の写真を横に表示して、人が1枚ずつ目で確認していました。
AIが作った画像はぱっと見どれもそれらしく見えるので、間違いは拡大しないと見えないんですよね。
| 区分 | 確認すること |
|---|---|
| 衣類 | ロゴ・文字のスペル、色、柄、素材感、丈・幅・シルエット、縫い目、靴・靴下の組み合わせ |
| モデル | 顔の形、目、ほくろ・そばかす、髪の色とスタイル、体型 |
| ポーズ | あらかじめ決めたポーズと向き、ショットサイズ(全身・半身・クローズアップ) |
| 背景 | 背景が変わっていないか、トーン&マナー、足が床に着いているか、壁との距離 |
これらの項目をそのままClaudeに任せて、こんなふうにお願いしました。
「普段AIルックブック画像を検品するときはこういうところを見てるんだけど、フォルダに元画像と生成したAIルックブック画像を入れておいたから、私の代わりにできるだけ厳しくチェックして、どこが違うか教えて。検品するうえで確認したいことがあったら聞いてね。」
最初の数件はClaude Opus 5.5で試してみたんですが、結果に驚いてSonnet 5.5でもテストしてみたところ、ほとんど変わらないレベルの結果が得られました。
02 · HowClaudeの検品方法:ざっと見て、拡大して、並べて比べる
画像を縮小してまず全体を確認し、別人になっている、服のデザインが丸ごと変わっているといった大きな問題をここで見つけます。
気になる部分だけを元の解像度で切り出し、元の服の写真の同じ部分と並べて比較します。ロゴ、袖口、パンツの裾、つま先といったところですね。
合否とあわせて、どこがなぜ違うのか、再生成するかその部分だけ直すかまで書いてくれます。
03 · CasesClaudeが実際に見つけたもの
床まで届くはずのジーンズが、足首で終わっていました
元の商品は、ひざ下から広がって床に届き、足をほとんど覆うワイドフレアジーンズです。
生成結果は足首で終わるストレートワイドでした。ハイライズ、ステッチ、ボタンはすべて合っていたのに、丈とシルエットが違っていたんです。
同じ帽子なのに、色が違います
形もPGロゴもそのままなのに、色だけが少し変わっていました。元の商品はグレイッシュブラウンのウォッシュ加工の帽子ですが、生成結果は濃いグレーになっていました。
1枚だけ見ていたら気づかずに見過ごしてしまう違いですよね。つばにあった刺繍の文字が抜けていたこともあわせて指摘しました。
左胸の小さな花のロゴ
ブラウンのニットの左胸に入ったPgの花のロゴです。元の商品は白い花に茶色の線で笑顔を描いたロゴですが、生成結果では花の中心が黄色く塗られていました。
PGの文字と花びらの形も少しずつ変わり、ニットの編み地の質感ではなく、つるっとしたプリントのようになっていました。
ロゴの形から、数字1文字まで
ニットベストの胸に小さく入った筆記体のロゴが元とは違う形で描かれていたこと、さらに「EST.1989」が「EST.1988」に変わっていたことまで見つけました。
いずれも左:元画像 · 右:生成結果
スタイルショットの背景合成5枚、Claudeの検品レポート
リファレンス背景にモデルを合成したスタイルショットの検品結果もお見せしますね。
リファレンスの空間に同じポーズで、物理的に不自然なく収まっているかだけを見ました。
全体を比較したあと、つま先・手・接地面を元の解像度で拡大して確認しています。
| 番号 | 判定 | 主な理由 | 推奨する修正 |
|---|---|---|---|
| 01 | 不合格 | 頭がない、胴体が透けている | 再生成 |
| 02 | 不合格 | ポーズが違う、足が宙に浮いている、照明が合っていない | 再生成 |
| 03 | 不合格 | ポーズが違う、足が壁の前の空中に浮いている | 再生成 |
| 04 | 不合格 | 手が届かない距離の壁に手をついている | 腕の部分修正 |
| 05 | 条件付き合格 | 後ろ足が見えない(要確認)、背景に照明が追加 | 足の部分修正、照明の削除 |
合成そのものが失敗したケースです。部分修正では直せないレベルです。


不合格の理由
- 頭がなく、上半身が透けています。Tシャツ越しに、後ろの砂やヤシの幹が見えています。
拡大した根拠

正面を向いて立つモデルを、壁の前に貼り付けたような状態です。ポーズ、足、照明のすべてがリファレンスと違います。


不合格の理由
- ポーズが違う。 リファレンスは片腕を頭上に伸ばして壁に手をつき、斜めにもたれかかるポーズです。結果は手を後頭部に当てて、正面を向いてまっすぐ立っています。
- 足が宙に浮いている。 リファレンスは床が見えない構図なのに、結果は靴まで入れています。靴が床のない壁の前に浮いていて、足元の影もありません。
- 照明が合っていない。 リファレンスは右側の窓から暖かいサイド光が差しています。モデルは正面から均一に光を受けていて、切り抜いて貼り付けたように見えます。
拡大した根拠

手すりにもたれるポーズが気をつけの姿勢に変わり、足がどこにも着いていません。


不合格の理由
- ポーズが違う。 リファレンスは手すりに手をついてもたれ、脚を組んでいます。結果は両腕を下ろした正面の気をつけの姿勢で、手すりに触れているところがありません。
- 足が宙に浮いている。 靴がコンクリートの壁面の前に浮いています。床のタイルは右側にしかないため、足が壁と床の境目にかかったまま、どちらにも着いていません。
拡大した根拠

いちばん自然に見えますが、空間の奥行きが合っていません。ぱっと見では見落としやすいタイプです。


不合格の理由
- 届かない壁に手をついている。 建物の壁が歩道と接する線をたどると、モデルが立っている位置では、壁は画面の右外にあります。手をついている地点はモデルより数メートル後ろなので、実際には腕が届きません。手の周りの影が自然なぶん、余計にだまされやすくなっています。
- ポーズが違う。 リファレンスは腕を宙に伸ばし、脚を開いて立っていますが、結果は壁に手をついて脚を組んでいます。
うまくいった点
- 足は歩道にしっかり着いていて、影と日差しの向きもおおむね合っています。
- コーヒーを持つ手と、全体のサイズ感は自然です。
拡大した根拠


確認が必要な点が2つ残っています。


うまくいった点
- 柱の角に肩をもたせかけた角度、傾けた首、腰に当てた手、下ろした腕まで、ポーズがほぼ同じです。
- 柱と棚の間の同じ位置に、近いサイズで収まっています。
- 前足が床にしっかり着いていて、スカートの下の影も自然です。
要確認
- 背景の変化。 右上にリファレンスにはなかった天井照明が現れ、空間全体のトーンが明るく冷たい印象から、暗く暖かい印象に変わりました。棚や床のひび割れなど、空間の構造はそのままです。
04 · ResultAIルックブック検品テスト、結果をひと目で
| テスト | 任せたもの | Claudeが指摘したこと |
|---|---|---|
| 背景合成 | 5枚 | 違うポーズ、宙に浮いた足、なじまない照明、届かない壁 |
| キャラクターシート | 4セット | 顔の形、服のデザイン、ジーンズの丈・シルエット、ニットの素材、小さな文字 |
| 元画像との照合 | ルック2つ | 元と違う箇所13か所(ロゴ、文字、帽子の色、袖のストライプなど) |
あえてかなり厳しい基準で見たので、小さな違いもひとつも見逃しませんでした。
しかも、ほとんどはもう一度生成するか、その部分だけ直せば済む問題でした。
05 · Human最後の見極めは、人が判断できるように
Claudeは、判断に迷うときに無理に結論を出しません。
元画像の解像度が低いとき。 確定できないとして「保留」にしていました。元画像が鮮明なほど、検品も正確になります。
とても小さな文字のとき。 靴下や靴のタグのような小さな文字は、つぶれていると表示するだけにして、最終判断は担当者に任せます。
人が100枚すべてを見る代わりに、Claudeが選んでくれた箇所だけ確認すればいいんです。
06 · Enterpriseエンタープライズユーザー向けの大量生成フローに
自動検品機能が加わる予定です
StyleRoomでは、たくさんのルックを一度に作るエンタープライズユーザーの業務フローに、この自動検品機能を組み込んでいます。
自動で進行。 検品を通過したカットは自動で承認され、次のステップに進みます。
手動で検品。 検品結果を見て、担当者が自分で承認します。
カットごとに「検品通過」「手動修正が必要」といったステータスが付き、問題の位置は画像の上に番号付きのボックスで表示されます。
ローカルでClaudeやGPTなどのエージェントを使っているなら、さらに強化された自動化機能も使えるようになりますよ。
07 · FAQAIルックブック画像の検品、よくある質問
AIルックブック画像の検品、本当にAIにできるんですか?
はい。今回のテストでは、AIエージェントのClaudeが生成画像を元の服の写真・モデル・背景と照らし合わせ、ロゴの文字、パンツの丈、素材、ポーズ、背景合成の問題を指摘しました。
どんな問題を見つけられますか?
ロゴ・文字のスペル、色と素材、丈とシルエット、ポーズ、さらに足が浮いている、届かないはずの壁に手をついているといった背景合成の問題まで確認します。
小さな文字や解像度の低い画像も検品できますか?
はい。ただし判断しきれない場合は「保留」と表示し、最終判断は担当者にお任せします。
自動検品はいつから使えますか?
大量制作向けのエンタープライズのフローに、自動検品機能として準備を進めています。エンタープライズページからお問い合わせいただけます。
100枚すべてを見なくても大丈夫です。
Claudeが元画像と照らし合わせて、直すべき箇所を選び出します。
人はそこを確認するだけで済みます。