StyleRoom Brand Story · 2026 Korea E-commerce Fair

300人を予想していました

説明の代わりにゲームをひとつ置いた3日間。コリアEコマースフェア、StyleRoomブースの記録

Event2026 コリアEコマースフェア
Date2026.09.17 – 09.19 · SETEC
Read5分
コリアEコマースフェアのStyleRoomブース前に集まった来場者たち
StyleRoomブースの様子 · 写真:ファッションビズ ホン・スジョン記者
「自分たちの紹介は、長くしないでおこう。」

9月17日から3日間、ソウルのSETECで開かれた2026 コリアEコマースフェア。約250社がブースを構え、2万人ほどのオンラインセラーが来場すると見込まれていた場です。StyleRoomもその一角にブースを出しました。

私たちはオフラインのイベントに不慣れなチームでした。AWSのようなカンファレンスに参加したことはあっても、展示会にブースを出したことは一度もありませんでした。そこで目標を絞りました。サービスを隙なく説明する代わりに、目を引き、実際に試してもらい、「わあ」と言わせること。その3つだけをやると決めました。

The Plan

パンフレットの代わりに、ゲームをひとつ

開発チームとして、私たちにできることは何だろう。悩んだ末に出た答えはとにかく人をブースの前まで来てもらうことで、その方法としてゲームを選びました。ブースの真ん中にモニターを置き、ゲームをひとつ映しました。名前は「本物の写真を探せ」。画面には市販ブランドのルックブック・モデル写真と、StyleRoom AIが作った写真が混ざって表示されます。来場者はその中から本物だけを選べばいいのです。

ルールはシンプルでした。1枚でも間違えたらその場で終了。正解すれば次のラウンドへ進み、ラウンドが上がるほど表示される写真と探すべき写真が増えていきます。2枚から1枚を選ぶところから始まり、ラウンドごとに1枚ずつ増えます。順位に関係なく、目標ラウンドをクリアした人には全員にスタンレーのタンブラーを差し上げることにしました。最初に決めた目標は10ラウンドでした。

AI画像生成は、言葉で説明すると聞き流されがちです。自分で選んでみて、間違えて、正解発表のときにAI写真の上に「StyleRoom AI」のスタンプが押されるのを見るほうが早く伝わると考えました。

StyleRoomブース前に立つオ・ヒョンソク代表。後ろにバナーとゲーム用モニター、「AI vs リアル」のポスターが見える
ブースに立っていたオ・ヒョンソク代表。着ているスタッフおそろいのTシャツにも、ルックブックの画像をプリントしました。後ろにはゲーム用モニターとキャンペーンバナーが、左下の隅には「AI vs リアル」のポスターが見えます。

ブースの壁も同じことを語っていました。バナーとポスターは、今回のフェアに向けて準備したキャンペーン「Unseen to Unveiled」のカットです。StyleRoom AIで作ったルックブックがそのままブースの顔になり、来場者はゲームをする前から、すでにAI写真に囲まれていたことになります。

Unseen to Unveiledキャンペーンのキービジュアル。グレーのパネルと赤いパネルの上の2人のモデルと「見えなかったものを、見えるように」の文字
「Unseen to Unveiled」キャンペーンのキービジュアル。この2カットがそのままブースのバナーになりました。
ネオンの通りでボーダーTシャツを着たモデル
同じキャンペーンのネオン街のカットは、「初回決済100ウォン」のポスターとして掲示しました。

Expectation vs. Reality

300人を予想していたのに

ブースの準備にあたってチームが立てた見込みは、3日間で300人ほどでした。それに合わせて、名刺は500枚を注文しました。

予想 300 3日間のブース来場者の見込み
実際 1,865 3日間でゲームが最後までプレイされた回数(社内テストを除く)

名刺500枚はまったく足りませんでした。1,500枚を追加で刷り、3日間で2,000枚すべてがなくなりました。

StyleRoomの名刺5種類。表面はAIルックブックのモデルカット、裏面は青緑・黄緑・ピンク・アイボリー・青の地にQRコードと「スタータープラン 初回決済100ウォン」の文字
名刺もルックブックにしました。表面(上)にはStyleRoom AIで作ったモデルカット5種類を、裏面(下)には登録用のQRコードを入れました。きれいだからと、種類ごとに1枚ずつ持ち帰る方もいました。

ゲームは3日間とも600回前後プレイされ、最終日の土曜日が最も多くなりました。

The Line

行列が途切れなかった

記録を時系列に並べると、ブース前の光景が見えてきます。1回のゲームが終わってから次のゲームが終わるまでにかかった時間の中央値は25秒でした。1回が終わると、ほとんど間を置かずに次のゲームが始まっていたということです。

混み方の形も曜日ごとに違いました。ゲームのプレイ回数をブース前の人出の間接的な指標として見ると、次のとおりです。

日付最も混んだ30分最も混んだ1時間1日の形
9.17 木10:30 · 66回14時 · 111回午前10時半と午後2時の2回、人が集中
9.18 金10:30 · 61回15時 · 104回午前10時半と午後3時の2回、人が集中
9.19 土10:30 · 12:00 · 各70回12時 · 128回11時から13時まで1時間あたり126〜128回

3日間とも、開場30分後の10時30分が最も混み合いました。平日は午後にもう一度人が集まり、土曜日はお昼前後がずっと満員でした。

ブースを訪れた方々の記録にも、同じ光景が残っています。

「検索してみたら、今回のフェアでここがいちばん話題だというので来ました。」

ブース来場者

「若い人たちが列に並んでやっていましたよ。」

2日目の来場レポート · NAVERブログ

実際の商品コンテンツ制作にどこまで使えるかを見てきた、という時計・ジュエリーのセラーのレポートもありました。

来場レポート · NAVERブログ

ファッションだけでなく、ビューティー企業の関係者からの関心も多く寄せられました。

オ・ヒョンソク代表 · ファッションビズのインタビュー

Live Tuning

現場で直し続けた

ゲームは最初に設計したままでは終わりませんでした。私たちはゲーム用モニターの横で、来場者の反応を見守っていました。目標は2つです。その場で最高の体験を届けること、そして頭の中に「StyleRoom AI」という名前を刻むこと。引っかかる点が見えたら、イベントの最中でもすぐに直して反映しました。

9.17初日
制限時間を1.5倍に、脱落したらすぐ再挑戦。写真が画面に表示されるまでの間に制限時間が削られているのを見て、時間を延ばしました。脱落したら結果画面を経由せず、ボタンひとつですぐにやり直せるようにしました。
9.182日目
目標ラウンドを10から6へ。景品は最初から、順位ではなく決められたラウンドをクリアした人全員に贈る方式でした。初日に10ラウンドまで進んだ来場者が一人もいなかったため、クリア基準を6ラウンドに下げました。
9.182日目
名前が残る演出。正解発表のとき、AI写真の上に「StyleRoom AI」のスタンプが押されるようにしました。間違えると画面中央に「脱落!」のスタンプが、最後までクリアすると花火が上がります。画面の背景には「StyleRoom AI」の透かしを、片隅にはStyleRoomのQRコードを表示しました。
9.19最終日
もう一度、5ラウンドへ。そして最初のタンブラー。6ラウンドでもハードルは高いままでした。最終日には現場の判断で基準をもう一度下げて5ラウンドクリアとし、その末にスタンレーのタンブラーの最初の持ち主が現れました。

The Wow

「これ、本当に本物なんですか?」

ブースでよく耳にした言葉です。グループで一緒に挑戦して全員が最初のラウンドで脱落することも、珍しくありませんでした。

記録もその反応を裏づけています。

最初のラウンドは、2枚の写真から本物の1枚を選ぶ問題です。写真がいちばん大きく表示され、選択肢もいちばん少ない、ゲームの中で最もやさしいラウンドです。このラウンドのクリア率は55.8%でした。目をつぶって選んでも50%になる問題です。

毎日写真を扱っているセラーが、2枚を並べても見分けられなかったこと。StyleRoomがこのブースで見せたかったのは、まさにその瞬間でした。説明では伝えられず、自分で間違えてみて初めてわかる瞬間です。

ブースのモニター:「国内外1,000のブランドがすでに利用する、韓国最大規模・最高クオリティのAIルックブック」
ゲームの横のモニター。StyleRoomはAIモデル2,500人と背景1万5,000点以上を提供しており、国内外1,000以上のブランド・プラットフォームに利用されています。 · 写真:ファッションビズ ホン・スジョン記者

Most Asked

ブースで最も多く受けた質問

ゲームの次にブースを埋めたのは質問でした。3日間で最も多く交わされた問答です。

「ここは何をするところですか?服を作ってくれるんですか?スタジオですか?」

スタッフおそろいのTシャツにルックブックの画像をプリントして着ていたところ、服を作る会社なのか、撮影スタジオなのかと聞かれる方がたくさんいました。どちらでもありません。StyleRoomは、セラーが持っている服の写真から、撮影なしでルックブックやモデルカットを作るAIサービスです。Tシャツの写真も、StyleRoomで作ったものでした。

「商品詳細ページまで作ってくれるんですか?」

いいえ。詳細ページに載せる画像と動画をお作りします。3日間で最も多く返した答えのひとつでした。

「服の写真が必要ですか?」

はい。StyleRoomは、実際に販売している服の写真から始まります。その服をAIモデルに着せて、お好みの背景とポーズでルックブックのカットを作ります。

「ほかのAIツールと何が違うんですか?」

AI画像を実際に使ったことのある方からの質問で、言葉で答えるのがいちばん難しい質問でもありました。むしろ、ブースのモニターで流れ続けていたルックブックの画像や動画を見て、「ここはクオリティが高いね」と自分で納得される方が多くいました。

「下着も作れますか?」

はい。下着・水着は専用メニューで作ることができます。詳しい方法は下着・ビキニのAI商品写真ガイドにまとめています。

What We Took Home

3日間のあとに残るもの

展示会で、その場で決済までつながることはあまりありません。私たちもそれは期待していませんでした。

私たちが願ったのは、もっとシンプルなことです。数週間後のある日、フィードをスクロールしていてStyleRoomの広告を見かけたセラーが「あ、あの写真を当てるゲームだ」と思い出してくれること。1,865回のゲームが、その記憶の種になることを願っています。

ブースの準備から3日間を乗り切るまでの話は、オ・ヒョンソク代表の記事「コリアEコマースフェア StyleRoom参加レポート」(韓国語)に、より詳しく残しています。

SETEC入口に掲げられた2026 コリアEコマースフェアの横断幕
2026 コリアEコマースフェア、ソウル SETEC · 写真:ファッションビズ ホン・スジョン記者